どうも、靴磨き職人の村上友哉です。
皆さんは靴磨き用の布として、何を利用されていますか？僕は靴磨きを始めてから、ずっと安物の布を利用し続けていました。
でもそろそろきちんとした布が欲しいなと感じ始めたので、最近は靴磨き用の布をあれやこれやと模索しているところです。
そういうわけで今回はプロ仕様の靴磨き布として販売されている、ルボウ「ハイシャイン ポリッシュクロス 細長タイプ」を購入してきたので早速レビューしていきます。
今まで使っていた安物の布。
本格的に靴磨きを始めてから、布は買い替えてなかった
この道具たちは、僕が本格的に靴磨きを始める前に購入していたもの。今振り返ると全部コロンブス製ですね。
今となってはパレードグロスを何十個と買いだめるほど靴磨きにお金をかけていますが、 当初は安さ重視で道具を揃えていました。そういう訳なので布にもお金をかけていませんでした。
写真右側の靴磨き布、「エチケットテレンプ」はWEBで購入すると600円ぐらいする割高な商品ですが、店頭で購入すると200円以下で購入できる場合もある超安い磨き布です。
エチケットテレンプが僕の初めての布だったので、これが一般的な布なんだろうなあと思いながらすくすく育ちました。
本格的に靴磨きを始めてからも、鏡面磨き用の布として愛用してきました。
靴磨きは道具が命
靴磨きをやりたい！という方から多い質問の一つとして、「どの靴クリーム、ワックスが光りやすいですか？使いやすいですか？」というものがあります。
靴磨きにおいてワックスやクリームにこだわるのはとても大切なこと。でもそれ以上に大切なのは靴磨き用の布やブラシなのです。
例えば、すごく良いワックスやクリームを利用していたとしても、靴磨きの布のきめが粗かったり、布が固すぎたりなど、布の質が良くなければ丁寧に仕上げるのは非常に難しくなるのです。
逆に、多少品質が良くないクリームやワックスを利用してた場合でも、靴磨き布やブラシで良質なものを利用していた場合にはきれいに仕上がってくれるものです。
実際、多くの靴磨き職人はありえないほど布にこだわっています。プロの方でも今利用している布では飽き足らず、常により良い靴磨き布がないか探しているのです。
どんなに布を利用しているのか？どんな布がお勧めなのか？その辺は企業秘密なので教えてくれない職人さんがほとんどです。
市販でも良い布はある。
通常、靴磨き職人は布市場的なところに足を運んで靴磨きの布を探すことが一般的ですが、一般人はさすがにそこまでできません。布探してくるのめんどくさいし、何より利用しやすいサイズ感に加工するのは非常に面倒なもの。
そんな場合は市販で靴磨き布をサクッと探してしまうのが良いでしょう。市販でも良質な磨き布が出ています。
ルボウ「ハイシャインポリッシュクロス」を購入した
ルボウとは。
皆さんルボウってそもそもご存知ですか？結構有名なんですが、いまいちどんな会社なのか僕はあまり知りませんでした。
ルボウは愛知県の名古屋に本社を構える企業で、1969年に創業された会社です。事業内容は以下の通り
高級シューケアブランド “サフィール”の日本総販売代理店、シューケア・
フットケア商品全般、店舗販促品、包装資材等の企画・製造・輸入販売
そう、皆さん大好きサフィールの日本総販売代理店なんです！
僕は全く知らなかった（今回の記事を作るときに初めて知った）ので思わず書いてしまいました。無知ですいません。
そんな信頼できるルボウが販売している靴磨き布
そんなルボウから発売されているのが、「ハイシャインポリッシュクロス」という靴磨き布になります。この靴磨き布の特徴は以下の通り。
・鏡面磨きを行われる方のために開発された靴磨き布。
・指に巻き付けやすい、プロ仕様の細長サイズ。（６ｃｍ×６０ｃｍ）
・ソフトできめ細かい、コットンフランネルが利用されている。
![[ルボウ] ハイシャインポリッシュクロス（３枚１セット） 4900650000](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51eXBK5CyeL._SL160_.jpg "[ルボウ] ハイシャインポリッシュクロス（３枚１セット） 4900650000")
ちなみにこれはサフィール製品ではなく、ルボウの完全オリジナル製品となります。
実際に開封する！
実際にこの靴磨き布を購入してきたので、さっそく開封することにしました。
封を開けるとこんな感じで入っています。結構コンパクトに収まってるんだろうなという感じです。こんな身なりですが、靴磨き布は3枚入りです。しっかり入ってます。
開封して広げてみるとわかるのですが、一般的な磨き用布よりも2倍ぐらいの長さがあります。横60cmなのでかなり長め。
プロの方はこれぐらい長い磨き布を利用して、指にぐるぐるっと巻き付けて磨きます。これぐらい長さがないと指に布を巻き付けることができずに、指で押さえながら磨かないといけません。
このぐらいの長さがちょうどいいなあと思います。
表面の質はこんな感じです。どうやら裏と表があるようで、若干きめの細かさが違うような気がしました。顕微鏡で覗いているわけではないので、あくまで個人的な体感になります。表の方がより細かい印象。
もちろん、どちらの面を利用しても鏡面磨きはできます。
持った感じはかなり柔らかく扱いやすい靴磨き布、といったところです。僕が昔利用していたエチケットテレンプなどと比較すると布そのものの厚さもかなり薄くなっています。
磨いている感じを感じやすいですが、力の入れすぎには十分に気を付けなければならないでしょう。
印象的だったのは布の端がギザギザにカットされていること。ここが直線にカットされている靴磨き布が多い中、このようにカットされているのは非常に珍しいと言えます。
直線にカットされているとほつれ糸が出やすくなるのですが、このようにギザギザにカットすることでほつれ糸が出にくくなります。こういう細かな気遣い、粋だなあ。
実際に指に巻き付けるとこんな感じになります。長さが十分にあるので、ここから指に縛り付けて布を固定することもできます。エチケットテレンプでは出来なかったのでうれしかったですね。
あと、アマゾンのレビューで幅が６ｃｍだと全然足りないというコメントがあったのですが、全く気になりませんでした。むしろぴったりぐらい。たぶんコメント主の巻き方があまりよくなかったのでしょう。
幅が広くなりすぎるとかえって布がたゆんでしまって鏡面磨きに向かないので、ちょうど良い幅です。
箱には詳細な説明あり。
さすが、ルボウのハイシャインポリッシュグロスは鏡面磨き専用の靴磨き布というだけあって箱に靴の磨き方が詳細に書かれています。
ハイシャインの磨き方が丁寧に書かれている。
裏側には靴磨き布の正しい巻き方について描かれています。分かりやすい。
実際に磨いてみた。
今回はこの靴磨き布でどこまできれいに磨けるのか実験してみました。
こんな感じになりました。
ピカピカになりました。所要時間はだいたい20～30分ぐらいですかね。
ルボウの靴磨き布を実際に使ってみた感想は次の通りです。
・布を巻き付けて固定できるので、磨くのがすごく楽
・今まで使っていたものと比べ、きめが細かく比較的早い段階で光り始めた
・生地が薄っぺらいので、感覚を感じ取りやすい。ただし、力が入りがちになることもあるので注意が必要。
・毛玉、抜け毛があまり見受けられない
・ギザギザにカットされているので端っこがほつれてこない。
ざっとこんな感じです。
総評としてはかなり使いやすく、非常に良かったです。
靴磨きの布を初めて購入した時は安さを重視してエチケットテレンプを購入しましたが、そこまで大きく価格が違うわけではないので初めからハイシャインポリッシュクロスを使っておけばよかったなあ..と少し後悔です。
今適当な布を利用していて、鏡面磨きが上手にいかないなあと悩みをお持ちの方は、この靴磨き布を試してみるとかなり改善が見込めます。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は靴磨き布「ルボウ、ハイシャイン ポリッシュクロス」のご紹介でした。
アマゾンのレビューが4件だったことや、それほど高評価ではなかったため若干不安な買い物ではありましたが、使ってみると個人的には予想以上に満足度の高い商品でした。さすがプロ仕様と謳っているだけあります。
思うように鏡面磨きができていないと感じている方は、靴磨き布を変えてみると一気に上達することも。安い布を利用されている方は、これを機に思い切って靴磨き布を見直してみてください。
また、まだ靴磨きの布を購入していないという方は、よっぽどお金が貧窮していない限り安い布（エチケットテレンプ等）を購入するよりも、今回紹介したハイシャインポリッシュの方がお勧めできます。けちると安物買いの銭失いになるので、絶対けちるなよ！（笑）ではまた。
すごくおすすめです。
