【メルカリNOW】買取金額が妥当すぎてリユースショップで働く僕の仕事がそろそろなくなるかもしれない。

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皆さんもう使いましたか?

 

「メルカリNOW」の画像検索結果

最近DMMが70億円で買収したサービスに対抗して出てきた「メルカリNOW(ナウ)」。昨日からサービス開始してましたが、たったの17分で上限の1000万円を超えたのでストップしてましたね。

 

 

買取そのものはできなかったものの、査定の方はできました。今回はリユースショップ(古着屋)で働く僕が、「買取金額は妥当かどうか」「CASHとメルカリNOWどちらが良いのか」「これからのメルカリNOWと僕たちのこれからの仕事」についてお話ししたいと思います。

 

 買取金額は妥当なのか?

メルカリナウは皆さんご存知の通り、ブランドとその商品の状態を打ち込んだ後、写真を撮ってメルカリに送ると即座に換金してくれる質屋的なサービスです。

 

何点発送しても送料無料なうえ、集荷が自宅まで来てくれるので僕たちが行うのは簡単な梱包だけ。また、3つ以上まとめて送ると発送ボーナスとして500円もらえます。

 

いや..シンプルにすごいサービスです。

 

 

ツイッターでは買取金額安すぎ!の声。

 

ツイッターでは買取金額があまりにも安すぎる、ひどすぎるという声がありました。

 

例えば「ほとんど使ってないヴィトンの財布が17000円にしかならなかった」「お気に入りのアディダスのパーカーを査定してみたけれど1100円にしかならなかった」「昔44-5万円も出したバーバリーのアウターがたったの1900円ぐらいにしかならなかった」など。

 

すごく否定的な意見がすごく多かったですね。

 

で、実際のところこの買取金額ってどうなんでしょうか。

 

 

メルカリNOWの買取金額は極めて良心的

 

メルカリNOWの査定金額は本当に安いのでしょうか?

 

僕は某古着屋(どちらかというとリユースショップ)で働いています。リユースショップなので当然販売だけでなく買取も担当します。細かい査定事情に関しては触れることができないですが、メルカリNOWがどうなのかという点についてさらっと考えていきましょう。

 

通常、リユースショップでは販売に必要な経費(人件費や土地代など)をカバーしなければいけません。そのため買取査定金額は、中古市場の販売価格からそのコストと利益を上乗せして、残った価格が買取金額になります。

 

そのため、基本的に町の古着屋さんに買取査定をお願いしたところで大した金額にならないことが多いということです。

 

 

次に、メルカリNOWについてです。

masyuo.com

 

この方がメルカリNOWでバーバリーのアウターを出品されていたみたいです。

 

中古市場相場が9000~15000円で売買されてる商品の買取金額が1920円でした。中古市場平均は12000円なので、メルカリ側の粗利は84%です。※1

 

 

確かにこの数値だけ見ればリユースショップ等で買い取ってもらうよりも少し安い印象を受けます。でも決して悪くない額で買い取ってくれてます。リユース業界ってそんなもんです。

 

 

また、メルカリNOWは

・発送費無料(家を出なくていい)

・3点以上同時に発送すれば500円プレゼント(期間限定だが)

・1秒で換金される(リユースショップより圧倒的に早い)

 

この辺がリユースショップよりも優れている点であり、この辺にかかる経費なんかを考えるとリユースショップなんかよりも断然、メルカリNOWはすごいサービスです。

 

 

それでも買取精度はまだまだ高くない

 

割とほめてきたメルカリNOWですが、買取の精度はまだまだがばがばです。写真撮影するとはいえ、ブランドや商品状態に関しては自分たちで入力しなければなりませんし、全く違う写真を送り付けたとしても(例えば輪ゴムとか)普通に入力したブランドの査定金額が出ます。

 

つまり現段階では自分で入力するブランドや商品状態においてのみ査定されていて、AIによる写真鑑定は使い物になりません。

 

おそらく、まだAIの学習が足りなくてAIに学習させている状態、またはそもそもまだAIが入っていないのではないかなと思います。

 

 

つまり、ブランドで、状態がすごく良いものを売ろうが、貴重なものを売ろうが現段階では判定できないです。逆にそれほど人気がなく、状態が悪いものでもブランドであれば1000円前後で買い取ってもらうことができます。

 

そのため、今の段階ではメルカリで高く売れなかった、売れ残ってしまった、デザインが古くなってしまった型落ちの商品をメルカリNOWで買い取ってもらうのが良いのではないかと思います。

 

 

 

CASHとメルカリNOWどちらを利用すべきか?

メルカリNOWのライバルサービスといえば、最近DMMが買収したサービス

「CASH」の画像検索結果

CASHです。

 

CASHは少し前に買収するために必要な資金が不足してサービスを停止していました。

 

 

 

現在では復活してるみたいです。こちらも一日当たりの買取上限額は1000万円。この辺はメルカリNOWと一緒です。ただ、CASHの方は服、服飾だけでなくガジェットなど買取してくれる幅が少し広くなってます。

 

そのため、今回は服、服飾品の買取という面でCASHとメルカリNOWどちらのほうが良いか、という話をしていきたいと思います。

 

DMMはAI事業を持ってない。

 

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DMMの事業って無茶苦茶多いって知ってました?

 

 

僕からすればDMMってエロゲとエロビデオと英会話のイメージしかなかったんですけど、

 

・DMMスクラッチ

・DMMバヌーシ―

・FLEVO

・DMM ピクチャーズ

・DMM おかん

・DMM光

・DMMアフリカ

・DMMゲーム

電子書籍

・動画

・アイドル応援DMM yell

・CD DVD

・いろいろレンタル

・FX CFD

・DMMモバイル 格安スマホ

・DMM英会話

・通販

・DMMメイク

・DMMオンラインサロン

・DMM講演依頼

・パチンコ パチスロ

・DMM競輪

・イベントEチケット

・VRシアター

・DMMエナジー

 

 

25個も事業展開してるみたいです。すごい

 

 

ただし、DMMロボット部門やAI部門を持ってません。なのでこれからどうするのかわからないですが、AIを今から作るとなると時間がかかりそうです。

 

ただCASHのカメラ機能などは向上してるみたいで、入力した商品と撮影された写真があまりにもかけ離れている場合には選んだブランド・カテゴリと写真の内容が異なる可能性があると注意が出るようになりましたね。

 

対するメルカリはAI導入済み

 

対するメルカリはすでにAIを導入済みです。何故AIが急に導入されたのか疑問に思ってましたが、すべてはメルカリNOWで使うAIを育てるための布石だったようです。

 

メルカリの子会社が行っている事業、「メルカリ メゾンズ」ではすでにAIが搭載されており、出品前に売却相場を査定することができるようになってました。

 

また、メルカリでもメルカリNOWが導入される一つ前のアップデートでAIが導入されていました。現在ではブランド名と商品のカテゴライズができるかできないかぐらいしかできないAIですが、僕たちが出品するたびにAIが賢くなっていきます。

 

 

メルカリでは一日に100万件の出品があるので、AIはすごい勢いで学習していきそうですね。(2016年の記事ですが)

shopping-tribe.com

 

 

ただしCASHとは違いメルカリNOWのカメラ機能はまだまだで、指定したブランドと写真のブランドに相違があっても普通に査定が完了してしまうのでまだまだこれからといった印象です。

 

 

今のところメルカリNOWの方がよさそう。

 

個人的な印象ですが、現段階のままであればメルカリNOWの方がよさそうです。

 

理由としては3つあり、

 

・AIの成長がCASHに比べて早いことが予想される

・発送の手間がCASHに比べて低い

・メルカリのアプリは多くのユーザーがDLしている

 

ことがあげられます。

 

まだまだAIが機能しておらずしっかりと査定ができていないメルカリNOWですが、これからどんどんアップデートを重ねることでよりしっかりとした査定ができるのではないでしょうか。

 

また、発送の手間がCASHに比べてメルカリの方が低いです。CASHはユーザーが発送しなければなりませんが、メルカリNOWではメルカリが自宅まで集荷に来てくれるので家を出る必要がありません。

 

最後に、メルカリNOWで集められた商品はメルカリアプリ内で新しい枠で販売されることが予想されるわけです。メルカリはすでに多くの人のスマートフォンにダウンロードされている為メルカリで購入してはメルカリで再販売してしまうという流れができやすいのではないかと思います。

 

 

こんな感じでメルカリNOWの方が良いのではないかと思います。

 

 

 

これからのメルカリNOWと僕たちのこれからの仕事

 

僕は古着屋(リユースショップ)で働いていますが、メルカリNOWができてしまったことで僕たちの仕事が近い将来になくなってしまうことが確定しました。

 

僕たちの仕事は店内整理と買取と販売価格決め、あとたまにマネキンのコーデを考える程度です。ところがメルカリNOWやCASHが買取と販売価格決めを終わらせてしまうとなれば僕たちは必要ありません。

 

 

今までリユースショップはメルカリ等CtoCでは達成できなかったこと、つまり即時換金ができなかったことですが、ついにできるようになってしまいました。しかも家を出ることなく、査定も1秒で終わってしまいます。今でこそ一日当たり1000万円までの買取総額上限があるので僕たちリユースショップは息をしていますが...。

 

 

これからはアメリカ古着やなかなか手に入らないレア品を取り扱う古着屋以外はどんどん衰退していくことになりそうです。

 

 

 

何はともあれ今のうちにメルカリNOWを利用しよう

 

何はともあれ今、メルカリNOWを利用しない手はないです。そこそこのブランドであれば大体の衣料品が1000円ちょっとで買い取ってもらえます。

 

リユースショップだといくらブランド品であったとしてもデザインが悪かったり、ちょっと状態が悪い場合にはあまり買取金額が付きません。ただに等しい買取金額が付く場合もあります。それに比べると今のメルカリNOWはかなり良い条件で買い取ってくれている状態です。なので今のうちにメルカリNOWでサクッと売ってしまうのが得策です。

 

すぐに買取上限まで行ってしまうのでなかなか販売する機会が少ないかもしれませんが、機会がある方は是非利用してみてくださいね。

 

 

 

※1発送日などその他費用が計算されてないので正確な粗利ではありません。買取金額÷中古市場相場で求められたざっくりとした利益率(?)です。