【中古パラブーツを復活させる!】シャンボートの正しい磨き方はこれだ!!!

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どうもこんにちは村上友哉です。

 

 

今回はですね、中古でパラブーツを購入してきました。

 

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パラブーツといえばフランスが生み出した逸品といいましょうか、靴好き服好きなのであればとりあえず一足は手にしてみたい靴の一つですよね。

 

とはいえ庶民大学生の僕には新品を買おうだなんて無謀なことは中々できないもの。高嶺の花だなと思っていました。

 

ところが先日、中古リユースショップにてのパラブーツを17900円(税抜き)で発見しました。これ安いんじゃないの...?それほど美品ではないものの、ソールの減りもそれほど多くない上にかかと部分のダメージはほぼゼロ。もちろん使用感があるんですが、この値段ではなかなか手に入らないと思って購入してしまいました!

 

 

そういうわけで今回は、この至る所に傷、しわがあるパラブーツを僕の靴磨きで蘇らせて行きましょう!

 

 

 パラブーツとは。

パラブーツってなんだ。

 

パラブーツについて軽く解説すると、フランスで有名な革靴です。

レミー・リシャールポンヴェールという方によって創業されました。

 

伝統的な製法を使い、手作業によって仕上げられるほか、自社で唯一ラバーソールを製造するというこだわり。もともとパラブーツはアメリカ人が使っていた天然ゴム(ラバーソール)に可能性を見出して、自社で開発&靴づくりに使用したメーカーなのでその辺のこだわりが見えますね。

 

そのような努力あって履き心地が世界的に評価されています。

 

パラブーツの革ってなんだ

 パラブーツの皮は主にアメリカ、ヨーロッパから輸入しておりかつヨーロッパの厳しい基準の数々をクリアしてきたつわもの。つまり抜群に良い皮を使用しています。

 

また、シャンボートで使われている革は「Lisse Leather(リスレザー)」といって上質なカーフ(生後6か月以内の子牛の皮をなめした高級素材)に油分をたっぷり含ませたものになっています。

 

通常の皮と違う点は、油分を多く含んでいることで雨に素晴らしく強いこと。また劣化が他のものに比べて緩やかであり頑丈です。それ故に靴好きの人なんかは雨の日に履いていくこともあったり、旅行の時にもっていく人もいるんだとか。旅行のときとか天候わからないのでコードバンなんかは持っていけないから納得。

 

中古パラブーツの状態はこんな感じ。

中古でパラブーツ買いました。

中古でパラブーツを買いました。今回購入したのはパラブーツのシャンボート。色はマロンです。素人目ですがタグを見る感じだと結構古めのパラブーツっぽいです。(パラブーツは現行に近くなるほどタグが小さくなっています)

 

かかとのすり減りやかかとの状態を見る分には比較的きれいな状態でしたが、結構ハードに履いたのか、靴のつま先などに数か所傷がありました。

 

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また、甲の部分(ヴァンプ)の部分にかなりのシワが入ってました。手入れがそれほど行き届いていなかったのか、革そのものもかなり硬くなってましたね。とりあえずはシューズキーパーを入れてみるものの最初はなかなか伸びてくれませんでした。

 

今回のテーマは、「中古パラブーツを復活させる!」

 

今回の靴を磨くテーマは「中古パラブーツを復活させること」。

 

具体的にはこんな感じのことをしていきます。

 

・細かく入った靴の傷、汚れを除去、目立たなくする。

・強烈に入ったシワを何とかして引き延ばす。

・自分好みの靴に作り替える!(これが一番大事...!)

 

 

というわけで今回は上記のことを念頭に置いて靴をきれいにしていくぞ!

 

具体的な磨き方解説!

今回使う道具はこちら。

 クリーナー

 

 

 デリケートクリーム 

[エム・モゥブレィ] デリケートクリーム  2026 NT ニュートラル 60ml

[エム・モゥブレィ] デリケートクリーム 2026 NT ニュートラル 60ml

 

 

 

クリーム

[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY シュークリームジャー 20248 (ロンドンタン)

[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY シュークリームジャー 20248 (ロンドンタン)

 

 

 

ワックス

KIWI 油性靴クリーム 茶系用 45ml

KIWI 油性靴クリーム 茶系用 45ml

 

 

 

・馬毛ブラシ

・豚毛ブラシ

・磨き用布

・ポリッシュグローブ

・水

 

 

今回はあえてパラブーツ純正の物は使用していません。

 

そもそも入手困難と聞きますし比較的値段も高めです。純正で購入できるのは靴クリームとワックスになりますが、両方ともに2160円でしょうか。サフィールノワール並みのお値段ですね。

 

そこまでこだわらなくても今回紹介する商品たちで超安心して磨けますよ!

 

 

磨き方の大まかな流れ

まず大まかな流れを解説します

 

1.紐を外す&シューズキーパーを入れる

2.馬毛ブラシでブラッシング(ホコリを落とす)

3.レノマットリムーバーで汚れ&昔のクリームを落とす

4.15分間放置

5.デリケートクリームを塗り込み保湿(特にシワの部分は少し多めに)

6.靴クリームを入れて補色

7.ポリッシュグローブを使って磨く(艶出し)

8.つま先&かかとを中心にワックスを入れる。

 

という感じになります。

 

 

実際に磨いていく!!

 

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紐を外してシューズキーパーを入れる!早速スタートです。

 

1.馬毛ブラシでほこり落とし

 

まずは馬毛ブラシでほこりを落としていきます。

コバの部分なども入念に。あとタンの部分にもよくほこりが溜まっているのでこれを機に丁寧にブラッシングしておきましょう。

 

パラブーツの革特有のリスレザーは、内側のオイルが外側に出てきて若干白っぽい粉のようなものが現れがち。今回も若干白っぽかったのですがブラッシングで概ね除去できます。

 

 

2.レノマットリムーバーでクリーニング。

 

今回は中古靴を購入したということもあり市販されているリムーバーの中では最も強力な、レノマットリムーバーを使用します。石油系のリムーバーです。

 

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布にとって靴を磨いていくのですが、ここでのポイントはリムーバーを布につけすぎないこと。軽く布が湿るぐらいの量がベスト。

 

今回磨くのはマロン(茶色)の物なので、水分を含ませすぎると一部だけ水を吸い込んでシミになる恐れがあるので注意です。シミができるとかなり目立つので...さくっと撫でるような感じで全体を磨いていきましょう。

 

一通り磨き終えて汚れが落ちたら、15分間放置しておきましょう。(乾燥前に塗るとクリームののり方があまりよくありません)

 

3.デリケートクリームを入れる

 

それが終わったら次はデリケートクリームを入れます。デリケートクリームいうまでもなく超有名なクリームなのですが、靴に潤いを与え、革を柔らかくする効果を持っています。

 

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今回は靴が乾燥していたのと、シワの部分が酷かったので通常よりも少し多く塗っておきました。シワのある部分に少し多めに塗っておくと革が柔らかくなりシューズキーパーの圧力でいい感じに伸びてくれます。

 

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手に取って薄く延ばすように塗った後、豚毛ブラシでブラッシングです。

 

 

4.靴クリームを入れていく。

 

デリケートクリームを入れた後は、靴クリームを塗布します。

 

デリケートクリームと靴クリームの違いは大まかに、ロウ(靴を輝かせる成分)や染色成分が入っているかそうでないかです。そのためデリケートクリームとは別に靴クリームを入れる必要があります。

 

靴クリームは無色でもよかったのですが、今回は傷もそこそこ多いということでその傷を隠すという意味でも色付きの物を選択しました。

 

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今回磨いているのはパラブーツ、シャンボートのマロン。これにお勧めな靴クリームの色はM.モゥブレイシュークリームの「#9ロンドンタン」です。

 

もちろん好みがあると思いますのでその辺はお任せしますが、どれを使っていいかわからない場合はぜひこの色を使ってみてくださいね。

 

クリームが入れ終わったら靴磨き用布、あるいはポリッシュミトンで乾拭きをしてあげると靴全体の輝きが増します。ちなみにこの工程は余分なクリームを取るという意味合いもありますので必ずやりましょう。

 

 

5.ワックスを入れる

 

クリームを入れ終わったら、最後の仕上げがワックス入れ。

 

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つま先とかかと、またその中間のコバ周辺に塗ります。まずはこれらの場所に素手でワックスを塗り広げてワックスのベースを作ります。その後、2~3分放置。

 

ワックスが乾燥して下地ができたら、コットン100%の布を指に巻き、鏡面磨きしていきましょう。

 

どのへんでやめるのかはあなたの好み次第です。僕はこの靴では軽く光るぐらいでやめておきました。

 

 

鏡面磨き終わったら完成です!

 

 

劇的ビフォーアフター

 

あの、傷だらけでしわだらけだったパラブーツシャンボートが...

 

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前から・・・

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 後ろから・・・

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傷がほぼ目立たない!なんともきれいなパラブーツに生まれ変わったではありませんか!!!!

 

 

 

靴磨きってホントすごい。

 

 

ちなみにちょっと写真加工すると・・・

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あ、サムネイル用です(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

磨いてみた感想

今回は本当に丁寧にパラブーツ磨きました。所要時間大体40分ぐらいでしょうか。(レノマットリムーバーを乾燥させる時間を含む)これほど時間をかけてゆっくりかけて磨くのは久々です。

 

ですが磨く前は結構目立っていたつま先、かかとの傷はもちろんのこと、ガチガチだった革もかなり柔らかくなり写真ではわかりにくいかもしれませんがシワの入っていた部分もだいぶきれいになりました。

 

また、今回の靴磨きではパラブーツが販売している靴磨き道具は一つも使用せずに靴磨きをしたのですが、専用のものでなくてもきれいに手入れができることがわかっていただけたのではないでしょうか?

 

今回使用した道具は比較的安価で購入できるものが多いのでぜひ参考にしていただければと思います!

 

今回使用した道具ふりかえり

 

 

 

[エム・モゥブレィ] デリケートクリーム  2026 NT ニュートラル 60ml

[エム・モゥブレィ] デリケートクリーム 2026 NT ニュートラル 60ml

 

 

 

[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY シュークリームジャー 20248 (ロンドンタン)

[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY シュークリームジャー 20248 (ロンドンタン)

 

 

 

 

KIWI 油性靴クリーム 茶系用 45ml

KIWI 油性靴クリーム 茶系用 45ml

 

 

 

 

また、今回は使用しませんでしたが、ワックスを使って光らせるほどではないけど、ツヤを出したいという場合はサフィールノワールのクリームを使うのがお勧めです。

 

 

 

 これのブラウン、コニャック、マボガニー、ライトブラウンなどをお好みでチョイスする感じですかね。

 

 

それではよい靴磨きを!

やはりパラブーツともなるとそこそこお値段の張る革靴になるのでやはり大事に使いたいもの。手入れをするだけで靴の寿命は何倍にも伸びます。

 

今回はいろいろな靴磨き道具を紹介しましたが、さすがに一度に購入するのは難しいと思います。

 

優先順位としては(あくまで主観ですが)

1.シューズキーパー&馬毛ブラシ

2.デリケートクリーム、靴クリーム&豚毛ブラシ

3.クリーナー、ワックス

4.その他道具

 

といった感じになっていますので、それに沿って一つ一つ買いそろえていくのが良いのではないかと思います。

 

少しずつで良いのでぜひ皆さんも靴磨き、初めてみてくださいね!どうもここまで読んでいただきありがとうございました!