なぜスエード靴にカビは生えるのか?靴カビが生える原因と対策、体への害について

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久々にあの靴を履こう!そう思って下駄箱から靴を出したら、カビで真っ白になってた...そういった経験は誰もがあるはず。履いていくはずだった靴なのに、その日は汚すぎるから履いていけないとなったときはショックが大きいですよね。

 

そもそも、カビはなぜ発生するのでしょうか。

カビが生える原因さえわかってしまえばこれからはそれを防ぐことができます。今回はカビが生える原因とその対策方法、そしてそもそもカビが生えてしまった靴を履いても体に害はないのかどうかという点についてまとめました。

 

 カビはなぜ生えるか。

カビの発生条件まとめ

 

そもそもカビはなぜ発生するのでしょうか。それなりに手入れをしていた靴であっても、しばらく放置していただけで急にカビは生えるもの。僕がスエードの靴を1か月程度履いていなかっただけでもカビだらけになってつらい思いをしました。

 

 

カビが発生する条件は次の通りです。

・私たちが履いたあと、汗や泥汚れなどが残っている(雑菌によりカビの発生源)

・湿度が高い場所(80%~)の場所に保管している

・温度が20度から30度程度を保っている。

 

もともと、カビのもととなる菌は路上や土に含まれるカビ菌が原因です。通常革靴はもちろんのこと私たちも触れることの多い菌です。当然多少革靴や人体に付着してもカビが発生することはありません。

 

だた、上記のような条件がそろうとカビ菌が一気に繁殖してしまうため目に見えるほどカビが増えてしまうのです。

 

家の中に保管していると当然それなりに湿度はありますし、冬夏関わらず家の中は20度から30度を保たれているのが一般的。さらに言えば靴箱の中は密閉空間なので湿気が溜まりやすい空間になっているわけなので、カビが発生し放題な場所となっているわけです。

靴に発生するカビ2種類

カビと一口に言っても2種類のカビがあります。

 

大きく分けて

・白カビ

・黒カビ

この2種類が存在します。

 

【白カビ】

カビの中でも最もよくあるのが白カビです。白カビは主に白色~クリーム色のような色をしています。これは表面に付着する程度の軽度のカビで、ブラッシングだけで簡単に落ちてしまうのが特徴です。

 

こちらはブラッシングでカビを落とす、アルコール水やカビ除去用のスプレーを使用して乾燥させるなど比較的簡単なケアを行うだけでも元通り&再発防止をできます。靴内部もしっかりとケアしましょう。

 

 

【黒カビ】

次に黒カビ。黒カビは主に赤色~黒色の目立ちやすい色のカビになります。湿気が強いところに保管していた場合に生えることが多く、カビ菌が革の奥のほうまで浸透してしまった場合に発生するカビになります。こちらはブラッシングなど簡単なケアでは落とすことができません。

 

スエード靴などの場合は染色することも難しいのでケアした後もシミ痕が残ってしまうのが特徴。対策としてはアルコール水やカビ除去用スプレーで外側内側両方から殺菌して乾燥する必要があります。その後スエード靴用の色戻し剤を利用すると比較的見えにくくなります。

 

なお、繁殖力が強いので、他の靴は大丈夫か確認するようにしましょうね。

 

カビが人体に与える影響ってなんだ

基本的には触っても吸い込んでも大丈夫なカビ菌。そのため靴に生えたぐらいなら大丈夫だと思われがちです。

 

しかし、目に見えるほどカビ菌が繁殖している状態は、私たちが想像している以上にカビが増殖している状態なのです。特に湿度が高い状態のときは無害なカビも、有害なカビも活発になっています。

 

今回はカビが増殖しすぎた場合に起こる事態をいくつか紹介しておきます。

 

水虫になるぞ。

カビが人体に与える影響って何でしょうか。

 

まず代表的なのは水虫。水虫の原因はカビ菌の一種である白癖菌。カビが生えている部分は表面だけだから大丈夫と思っているかもしれませんが、実際にはカビが生えている部分以外にも菌がぎっしりと存在するのです。

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つまり、革表面はもちろんのこと内部部分もかなり浸食されているのが事実。気が付かずに履き続けると自分の足にも付着して水虫になります。

 

アレルギーの発生

カビ菌は当然花粉みたいに舞います。靴だから大丈夫だと思っていたら蕁麻疹や咳、体調不良の原因となります。

 

もちろんそこまでひどいことになるのはまれですが、カビた靴を除菌せずにそのまま放置していると症状が悪化しますし何よりカビ菌が見えないうちに繁殖していきます。

 

 

カビが発生しないようにするための保管方法まとめ。

 

同じ靴を何度も履かない

まず、カビを発生させない方法として最も重要なのは、同じ靴を何度も履かないこと。

 

足の裏は思っている以上に汗をかいていて、さらに私たちが思っている以上に革は汗を吸収します。一晩では乾燥してくれません。そのため毎日履いていると革靴に汗が蓄積されていき、カビが生えやすい環境が整ってしまいます。

 

そのため、最低でも革靴は3足用意して使いまわすようにしましょう。そうすることでカビの発生を防ぐだけでなく、形崩れを防ぐことができます。

下駄箱に入れない

下駄箱に入れないのも大切です。履いてすぐ下駄箱に入れると革靴が乾燥しないままになるのでカビが増殖しやすい状態になります。下駄箱に入れるのは翌日以降にしましょう。出来れば入れないほうがベター(というか扉がないタイプ)が最も乾燥しやすく良いです。

 

また、下駄箱にぎゅうぎゅうに靴を入れるのもご法度です。ムレやすく簡単にカビが増殖します。下駄箱の靴を一毛打順にされてしまうので最悪です。

 

 

 

乾燥材を入れる

下駄箱や靴の中に乾燥材を入れることも重要です。

 

ただし、乾燥材は使用期限があり、ある一定の湿気を吸った後はそれ以上湿気を吸い取ってくれないので定期的に入れ替えるように心がけましょう。また、木炭などを置くと湿気剤より湿気を吸収しますし消臭にもなるのでお勧めです。

 

さらに言えば木製のシューズキーパーは湿気を吸いますし消臭効果はもちろんのこと、形も整えてくれるので長期にわたってしまう場合には必ず木製の物を入れましょう。2000円ぐらいから買えるので、数万円する靴を守れると考えれば安いものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

定期的にケアする。

一番はこれ、定期的にケアをすることです。ブラッシングを毎回するだけでも大きく違います。

カビの原因となるのはそもそもほこりや土に含まれるカビ菌です。その菌が汗や湿気を養分として増殖していくので、毎日のケアを欠かさなければ基本的にカビが生えることはありません。

 

毎日1分でできることなので、ブラッシングする癖をつけるようにしましょう。小さいブラシを玄関に置いておくのがお勧め。なおブラシは馬毛ブラシを購入しておくと汎用性が高くお勧めです。

 

なお、以下のブラシが安くて小さくて磨きやすかった、僕が初心者に自信もってお勧めできるブラシです。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回はなぜスエードにカビが生えるのかということから人体の影響、それを防ぐ方法についてご紹介しました。今回の方法を試すだけでも大きく変わってくるので必ず行うようにしましょう。

 

また、カビが生えてしまった場合の対処法については、別記事にてご紹介しています。私の靴が最近カビたので、それを使って対処法を書いておきます。

 

今回はこの辺で!ではまた。