あなたは中古靴買ってますか?
僕はそれほどお金も持ってないんですけどいろんな革靴を試してみたいのでメルカリやヤフオクをフル活用して中古靴を購入しています。
定価の5分の1ぐらいで購入できることが大半ですしお勧めしない理由がないですよね。靴磨きできる人ならきれいに復活させることができるのは楽しみの一つです。
その一方で注意したいのが「地雷靴」の存在。中古で購入したはいいけど、思ったよりもきれいにならない場合ってありますよね。「もっときれいになるはずだったのに...」「思ったよりきれいにならなかったし使えないなあ」なんてことにもなりかねません。
そういう訳で今回は、靴磨きで劇的に綺麗になる中古靴の特徴についてがっつりまとめておきましたので、購入の際の参考にして下さいね。
劇的にきれいになる中古靴の特徴5つ。
劇的に変化する革靴の特徴はざっくり次の5つ。一つ一つ見ていきましょう。
革が乾燥しているもの
まず一つ目は革が乾燥している中古靴。乾燥しているということは、今まで正しい手入れがされていなかったということ。表面から油分や水分が抜けきっているのでこれらを正しい方法で入れてあげると色がよみがえります。
(写真は長谷川さんが磨いた革靴。2018年7月現在三宮のジュンク堂に展示されています)
一見すると「うわ、こんなに汚いのか...」と思う革靴ほど、これぐらい劇的に変化するのが一般的。狙い目なのはほとんど履き込まれていないにも関わらず、ずっと保管されていて油分などが抜けていっている革靴ですね。
表面が割れているわけでもないけれど、触ったときにかなりカサカサしていれば劇的な変化を見せてくれることでしょう。
茶色の革靴なんかは油分と水分が抜けると露骨に色が薄くなることがほとんどですので、磨いてこれらの成分が戻ると色が一気に元通りに。磨きがいがありますし面白いです。
ボロボロのドクターマーチンが、新品同様に早変わり。
— 村上 友哉【神戸で靴磨き中】 (@uoh_mr2016_no5) April 30, 2018
あら、なんということでしょう。#中古靴を買って磨く会 pic.twitter.com/cv4N9mv92d
クラックがすくないもの
クラックとはひび割れのことです。基本的に歩いていて屈折する部分にひび割れができることが一般的です。ワックスなどである程度埋めることができるつま先とは異なり、この部分をワックスで埋めると今度はワックスがひび割れてしまうので靴磨きでは隠すことができないのです。
靴磨きである程度目立たなくはなりますが、根本的な解決にはなりません。靴磨きでできるのは水分と油分の補給のみと考えておくとよいでしょう。
このように表面が割れだしている程度の物であれば何とか目立たなくすることも可能です。
ですが、完全にぱっくり割れているものは修理がより面倒ですし必要な道具も多くなるのであまりお勧めしません。いずれにしてもクラックがあると修理の手間がかかってしまいます。
そのため、中古靴を選ぶ際にはクラックが無い、あるいはできる限り少ないものを選ぶようにするとよいでしょう。
心材が入っているもの
中古靴を購入する際には、つま先とかかとに心材が入っているものを選ぶようにしましょう。心材とは表面革の一つ内側に入っている芯のようなもの。芯が入っている部分は曲がらないようになっています。
靴磨きには、
・靴に油分や水分を入れてひび割れを防ぐシューケア
・ワックスを用いて靴を光らせるシューシャイン
この2種類があります。
靴磨きで中古靴を劇的に変化させるためにはシューシャインをするのが必須となってきます。いわゆる鏡面磨きですね。しかし、鏡面磨きは心材が入っていなければベースが作れないのでうまく反射するような靴磨きをすることができません。
そのため、購入する際には心材が入っているほうが良いでしょう。(もちろん鏡面磨きしない方はこの限りではありません)
スムースレザーがおすすめ
磨く靴はスムースレザーが良い。スムースレザーとは、革の表面にガラスやエナメルなどの加工がなされていない革のことを指します。このような加工がされている革は普通の物と比べてクリームが浸透しにくいため劇的に変化しないことが一般的。
また、装飾が少ないような靴を選ぶことがポイント。メダリオンがあるような靴だと飾りの中にクリームやワックスが詰まってしまうこともしばしばあるし、何よりない靴と比較して磨くのが難しい。
また、革の種類は牛革(いわゆるカーフやキップ)あたりがおすすめ。クロコダイルなど一風変わった革になると手入れがまた違ってくるので面倒です。
カビが生えている靴
カビが生えている靴を買うのには抵抗があるかもしれませんが、カビが生えている靴に手を出してみるのも案外悪くありません。
「カビが生えた靴=もう使えない、不潔」おそらくこんなイメージがあると思いますし実際履きたくないかもしれません。
しかしカビはアルコール消毒であっさり死滅してくれますし手入れすれば見た目も元通りになります。さらに言えばカビは革の組織そのものに変化を与えることはほとんどありません。
カビが生えているという理由でかなり値段が安くなっていることも多いので手を出してみるのも良いと思いますよ。ただし、カビが白カビではなく黒カビの場合は革の表面についた色が落ちないことが多いので注意が必要です。
まとめ
今回は靴磨きで劇的にきれいになる中古靴の特徴についてまとめておきましたがいかがだったでしょうか。
ちょっと磨くだけで劇的な変化を見せてくれる靴から、意外と変わらないもの、全く変わらないものまで本当に様々ですが、上記のような靴は劇的な変化を見せてくれます。
自分が欲しいと思っていたブランドの靴で上記のような状態で安売りされていた場合は絶対的に買うべきです。是非皆さんも中古靴を購入して磨き上げてみてくださいね。