【コツ不要&3分!】失敗しない鏡面磨きは、○○を使えば簡単にできる!

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どうも、靴磨き職人の村上友哉です。

 

早速ですが皆さんこんな悩みを持っていませんか?

 

・鏡面磨きが失敗してしまう。

・鏡面磨きに時間がかかりすぎる

 

鏡面磨きというのは靴磨きの中でもコツと時間が必要になる磨き方です。磨き方によっては時間をかけても光らせることができず、失敗に終わってしまうこともしばしばあります。それほど難しい技なのです。

 

そんなコツが必要で失敗しがちな鏡面磨きですが、意外とみんな使っていない○○を使えば短時間で失敗することなく仕上げることができるのです。

 

今回はそんな魔法のようなアイテムをご紹介します。

 片足たった3分でできるワックス

商品名「ブートブラック シルバーライン、ラピッドハイシャイン」

コロンブス社から発売されているのが、このラピッドハイシャイン

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http://www.columbus.co.jp/release/new_release/2018/20180228_02.html

 

「靴のお手入れの上級テクニックにチャレンジできる。」がコンセプトになっており、通常のワックスに比べて短時間で鏡面磨きができるようになっています。

 

2018年2月28日に発売されたばっかりの新商品!(僕は6月に入るまで知らなかった)

 

Twitterより得た情報によるとありえないスピードで鏡面磨きが完成すると聞いてます。コツ不要、失敗しない。なんと素晴らしいワックスなんでしょうか。

 

 

色展開は2種類

色展開は黒色と無色の2種類になっています。

 

 

 

 

基本的にワックスは革靴に色を入れるものではないので、迷った方はとりあえずニュートラル(無色)を選んでおくと失敗しません。

 

配合成分はこんな感じ

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http://www.columbus.co.jp/products/catalog/list/details_na/347.html

 

主成分は「ろう、有機溶剤」のみになっています。

 

何がすごいのか。

ワックスは通常「ろう、油脂、有機溶剤」この3種類の成分によって成り立ちます。

 

(それぞれの役割をおさらい)

・ろう→光らせる成分

・油脂→栄養補給

・有機溶剤→古い成分を浮かせる

 

もともと、昔の靴磨きというのはワックスのみで行われるものでした。そのため、最低限の栄養補給としてろう成分が含まれていました。

 

www.murakamiyuya.com

↑こんな感じで、昔の靴磨きはクリームを使いません。

 

 

しかし、最近ではクリームを使って栄養補給や補色を行う靴磨きが主流となったため、ワックス内に油脂が含まれる必要はそれほどありません。

 

そういう背景から、ラピッドハイシャインでは油脂を配合せず、「ろう、有機溶剤」だけで調合された鏡面磨き専用のワックスとなっています。

 

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そのため、栄養が不足するとひび割れを起こすような場所には塗らないように注意書きがあります。この注意書きは初めて見ました。

 

買ったので開封した。

アマゾンから届いた。

僕はアマゾンで購入しました。晩に注文したら、その次の昼には自宅に到着。アマゾンおそるべし。

 

 

すごく硬いワックス

コツ不要&失敗しないワックス、ラピッドハイシャインを早速開封しました。色々触って感じた感想は以下の通り

 

・すごく硬い

・伸びにくい(指の温度で温めると伸びやすい)

・匂いはあまりよくない

 

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触った感じすごく硬めです。普通開けたばかりのワックスは結構柔らかいですが、そのイメージを覆されるぐらい硬めです。例えるなら1週間ぐらい乾燥させたワックスみたいな感じ。

 

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そして靴に塗ってみましたが、かなり伸びにくいです。指の温度で熱が伝わりだしたらそこそこ伸びやすくなります。

 

硬いワックスほどすぐに光り出すので、かなり期待できそうです。

 

残念な点としては匂いがあまりよくない点ですかね。結構きつめ。サフィールとかパレードグロスとかの方が良い香りがします。

 

実際に磨いてみよう

「超ド定番ワックス」VS「失敗しないワックス」で対決

これから実際に磨いていくのですが、ただ磨いてもあまり違いが判らないので比較することにしました。

 

比較対象として使うワックスは定番のヤツ、「パレードグロス プレステージ」のニュートラルです。普段から愛用しています。

KIWI 油性靴クリーム パレードグロス 全色 50ml

KIWI 油性靴クリーム パレードグロス 全色 50ml

 

 

ちなみに、購入後1週間ぐらい開封して乾燥させてあるのでそれなりに硬い状態になってます。大変輝きやすくなっております。

 

果たして、王道のワックスと、コツ不要&失敗しないワックス、どちらが早く輝きだすのでしょうか。

 

 

本日利用する革靴はこちら。

本日登場してもらうのはリーガルのプレーントゥ。中古で購入してきました。写真だと見えにくいですが、つま先に傷やしわがあるのでどこまで光ってくれるのか不安です。

 

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ワックスを塗り込むにあたり、汚れ落としとデリケートクリームを入れた状態でスタートします。

 

普段から多少の手入れはされていたみたいですが、輝きは失われています。さて、どこまで輝くのでしょうか。

 

先攻はド定番ワックスから。

まずはパレードグロスを利用して磨いていきます。

 

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1回目

 

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5回目

 

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10回目

 

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20回目

 

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1~5回目までは中々光ってくれず、10~15回にかけて膜が出来上がってきた感じです。20回目でそこそこ光ってくれるようになったのでこの辺でストップ。つま先傷が多く埋めるのに時間がかかったので、作業時間は15分ぐらいです。

 

後攻は失敗しないワックス

次はコツ不要&失敗しない鏡面磨きができると話題の、「ラピッドハイシャイン」で磨いていきます。

 

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1回目

 

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3回目

 

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5回目

 

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驚異的なスピードで下地ができていったので驚きを隠せません。

 

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1回目はワックスの伸びが悪く扱いづらかったですが、3回目にはほぼほぼ下地が出来上がってしまいました。5回目の段階では(少し荒いものの)鏡面磨きが完成しました。ここまで3分。同じ条件下にも関わらず、パレードグロスとはかなり対照的です。

 

 

ちなみに、パレードグロスと同様、20回目まで磨いてみたところ、これぐらいまで輝くようになりました。

 

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出来上がりを比較

出来上がりを比較してみます。左が「パレードグロス プレステージ」、右が「ラピッドハイシャイン」です。

 

いかがでしょうか。

 

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写真だとわかりにくいかもしれませんが、磨き終わったイメージは

・パレードグロス プレステージ → 自然な光り方

・ラピッドハイシャイン     → わかりやすい光り方

です。この辺はは好みの問題ですが、参考になればと思います。

 

今回の磨き方はつま先はもちろんですが、ある程度靴全体に一体感を持たせるためにアッパー全体にも軽くですがワックスを塗り込んでいます。

 

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油脂が含まれているパレードグロスの方が、シワ部分でも良く吸収されるようで、軽く光ってくれました。それに対してラピッドハイシャインは油脂が含まれていないので、シワ部分に塗ってもそれほど光ってくれませんでした。

 

説明書きにも書いてある通り、シワ部分への塗り込みは向いていないみたいですね。

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ラピッドハイシャインすごい。

本当にラピッドだった。

ラピッドハイシャインを使ってみた感想は素直に「すごい」の一言。(片足につき)通常15分ぐらいかかる鏡面が、たったの3分で完成してしまうなんて誰でも驚くのではないでしょうか。

 

まさかここまであからさまに変わるとは思っていなかったのですごく面白かったです。

 

ラピッドハイシャインのメリット、デメリット

【メリット】

・片足3分で鏡面が完成

・失敗しない

・コツとかいらない。(裏に書かれた説明通りにやればだれでもできる)

 

【デメリット】

・匂いはそれほど良くない

・アッパー全体に使うには向かない

 

【そのた特徴】

・かなりわかりやすい光り方をする。

・購入時すでに硬いので乾燥させる必要がない

 

こんな人におすすめ

・靴磨き初心者だけど、鏡面磨きに挑戦したい人

・鏡面磨きを失敗したくないと思っている人

・普段の手入れで鏡面磨きめんどくせえって思ってる人

・路上靴磨きなど、限られた時間内に磨かなければならない人

 

コツが不要で失敗することが無いこの「ラピッドハイシャイン」は、鏡面磨き初心者はもちろんのこと、路上靴磨き職人など「失敗してはならない、時間をそれほどかけられない」人にもおすすめです。

 

 

「ワックス一つで変わるわけないだろ」って思ってる方はだまされたと思って使ってみてくださいね。

 

まとめ

今回は失敗しない、コツが不要な鏡面磨きができるというアイテム、「コロンブス ブートブラックシルバーライン ラピッドハイシャイン」をご紹介しました。

 

あれから他の靴もこのワックスで磨きました。靴によって光り出すタイミングに違いこそあったものの、他のワックスよりも早く輝かせることができました。

 

2018年2月末に発売されたワックスで、意外と利用されている人は少ないのでは?たったの900円(税抜)で買えちゃうので、興味を持った人はぜひ試してみてね。ではまた!