これ一本さえあれば靴磨きは完璧...そんな靴磨きアイテムがあればすごく魅力的ですよね。
意外と社会人になってみてわかるのは時間がないということ。革靴は帰宅後すぐにブラッシングしてほこりを落とさないといけないのですがそれさえも億劫になりがちです。
ましてや、多くの道具と時間を使って靴磨きをするのは難しいのではないでしょうか。
そこで今回ご紹介するのは汚れ落としと栄養補給・艶出しがたった一本でできてしまう、優秀な艶出しクリーナー「サフィールノワール レザーバームローション」についてご紹介します。
サフィールノワール レザーバームローションとは?
サフィールの高級ラインであるサフィールノワールの製品の一つであるレザーバームローションは、いわゆるクリーナーと栄養補給、艶出しがすべて一本でできてしまう優秀なアイテムです。
[サフィールノワール] SaphirNoir レザーバームローション 125ml 汚れ落とし 保湿 ツヤ 靴磨き バッグ 光沢 9551093002 (Free)
- 出版社/メーカー: SaphirNoir(サフィールノワール)
- メディア: ウェア&シューズ
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特徴
本製品の特徴としては、一本で手入れがすべて完結するだけでなく、無色である為どのような色の革に対しても利用できる点にあります。
ビーズワックスやミンクオイル、ラノリンなどを含んでおり艶出しはもちろんの事、油分抜けによる色あせなどもきれいに戻すことができます。
スエード等風変わりな革には利用できませんが、スムースレザー全般に利用することができます。
レザーバームローションの配合成分
この製品に含まれている成分は以下の通り(上から含有成分の多い順)
・ろう(ビーズワックス)
・油脂(ミンクオイル・ラノリン配合)
・有機溶剤
簡単に解説しますと、ろうが艶出しの成分、油脂が栄養補給の成分、有機溶剤が汚れ落としの成分となります。
クリーナーは汚れ落としに重きを置いていることもあり有機溶剤や界面活性剤が多い傾向にあるのですが、レザーバームローションはろうや油脂の多い配合になっていることから艶出しや栄養補給を前提にした製品であることが分かります。
つまり、他の製品と比べると汚れ落としとしての能力はあまり強力ではありませんが、古いクリーム程度であれば十二分に落とすことができると言えます。
他製品との比較
靴クリーナーの代名詞と言えばやはりステインリムーバーなのではないでしょうかというところで、今回はステインリムーバーとレザーバームローションを比較してみることにします。
ステインリムーバーの成分は
・有機溶剤
・界面活性剤
・エチルパラペン
・水
・消泡剤
となっています。
こちらは古いクリームを落とすことに特化したクリーナーであり、レザーバームローションのように栄養分が含まれていないことが分かりますね。そのため、ステインリムーバーを利用した後は栄養クリームを入れてあげる必要があります。
また、触った感じの違いとしますと、ステインリムーバーは水のような感じであり、レザーバームローションはハンドクリームのようにペースト状となっています。
レザーバームローションの正しい使い方
使い方の流れ
レザーバームローションはクリーナーでありながらも、ろうや油分を多く含むクリーム的な成分が中心となっています。実際に手に取っていただくとわかるのですが、クリーナーというよりはもはやクリームです。
そこで、使い方としては次のような感じになります。
1.ブラッシングを行い、革表面のほこりを落とす
2.レザーバームローションを少量布にとり、クリーナーのように優しく塗布する
3.豚毛ブラシでブラッシングする
4.余分なクリームがあればふき取る
5.山羊毛ブラシで仕上げする
レザーバームローションの使い方には布で塗布→乾いた布で余ったローションをふき取ると記載されているのですが、上記のステップを踏むことによりその手入れ方法とは比べ物にならないほど艶が出せます。
つまり必要になるものは、馬毛ブラシ、豚毛ブラシ、山羊毛ブラシ、布、そしてレザーバームローションです。安物でも良いので揃えておきましょう。
馬毛ブラシ
豚毛ブラシ
山羊毛ブラシ
布
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レザーバームローション
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なお、山羊毛ブラシは安価なものでも少し高いですが、このブラシがミソなのでできるだけ購入しておくことをお勧めいたします。
1.ブラッシングを行い、革表面のほこりを落とす
まずは基本です。靴表面の砂、ほこり汚れなどを馬毛ブラシでとっていきます。表面をささっと掃くようにブラッシングしましょう。また、コバ部分(上部分と底部分の溝のようなところ)は特に汚れが溜まりやすいため必ず丁寧にブラッシングしましょう。
2.レザーバームローションを少量布にとり、クリーナーのように優しく塗布する
ブラッシングを終えたらレザーバームローションを布に取り、クリーナーのように優しく塗布しましょう。洗浄力があまり強くないとは言えども古いクリームなどであれば十分に落ちてくれます。
落ちた汚れは布に移る為、定期的に布の位置をずらしながら塗布していきましょう。
3.豚毛ブラシでブラッシングする
塗布が終わったら豚毛ブラシでブラッシングしていきましょう。栄養・艶出し成分である蜜蝋や油分は、まんべんなく塗ったつもりでも意外とまばらになっているものです。靴を上手に光らせる、栄養分をいきわたらせるためには豚毛ブラシでブラッシングすることでまんべんなく引き延ばしてあげる必要があります。
ブラッシングを進めていくと少しずつ光っていくため、ある程度雰囲気が変わるまでブラッシングしてあげましょう。
4.余分なクリームがあればふき取る
レザーバームローションを塗布する際に塗りすぎてしまった場合には表面がべたついているはずです。クリームが表面に残っていると、そのべたつきにほこりや砂がついてしまうケースが多くみられます。
ほこりや砂は革表面の油分や水分を奪い取っていくため、見栄えが悪くなるだけでなく革のひび割れ、革荒れの原因となります。
また、ほこりや砂はカビ菌の餌になりがちであることから、カビの発生にもつながる為、必ずクリームはふき取るようにしましょう。
なお、目安としては靴を触ったときにさらさらしていれば大丈夫であり、ちょっとべたついている感じがあればふき取る必要があります。
5.山羊毛ブラシで仕上げする
最後は山羊毛ブラシで仕上げを行います。山羊毛はブラシの中で最も柔らかい毛であり、豚毛ブラシや布では整いきらなかった細かなクリームをきれいに整え、美しい艶を引き出すことができます。
なお、ブラッシングの際にウイスキーを一滴垂らしてあげることでより艶出し効果があるので試してみてくださいね。ブラシ側に一滴垂らしたあと、表面全体になじませてからブラッシングすると失敗することなく艶出しすることができます。
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響とかおしゃれですよね。
クレム1925仕上げと、レザーバームローション仕上げを比較しよう
今回はステインリムーバーで汚れを落とした後、クレム1925(黒)で仕上げたものと、レザーバームローションのみで仕上げたものを比較してみました。
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クレム1925で仕上げたものが左側、レザーバームローションのみで仕上げたものは右側となります。
若干クレム1925のほうが黒色を入れていることもあり、深みと艶が出ているような気がしますが、レザーバームローションのみで仕上げたものもほとんど大差ないほど光っています。
レザーバームローションでここまで光るのであれば、いろんな製品を利用してまで靴磨きしなくとも、本当にこれ一本で十分です。
あと、大きな差としては革の柔軟性が挙げられます。クレム1925を入れても革はそれほど柔らかくなりませんが、レザーバームローションを入れたほうははっきりとわかる程度に柔らかくなっています。
この靴はかなり堅かったものなのでありがたかったです...。ミンクオイル配合なだけあってしっかりと油分が中に入り込んでいることが分かりますね。
最後はポリッシュで仕上げてフィニッシュです。
使ってみて分かったこと
メリット
・これ一本で本当によく光る。
・成分がマイルドで革が傷まない
・汚れも割と落ちてくれる
・油分がしっかり革内部に浸透し、革が柔らかく、履きやすくなる
デメリット
・塗りすぎに注意。ミンクオイルを塗りすぎると柔らかくなりすぎて型崩れしてしまう。
・蜜蝋や油分が中心となっている為、靴擦れ時など革を柔らかくする目的で内側から塗る際にはお勧めできない。
・鏡面磨きされたつま先など、ポリッシュ落としには向いていない。
まとめ
今回は艶出しクリーナーである、サフィールノワール レザーバームローションのレビューでした。最初はクリーナーとして利用しようと何も考えずに購入したものだったのですが、意外にも使い勝手が良く革も傷まないのでこれからも用途に合わせてヘビーユーズしていきたいと思います。
ポリッシュを利用して靴磨きをされる方にとってはこのクリーナーに合わせてもっと強力なクリーナーがもう一本必要となってしまいますが、今まで靴磨きしたことがないという人や、普段からクリーム中心に手入れをされている方にとってはすごく使い勝手が良いのではないかと思われます。
栄養補給としてすごく万能な他、革の柔軟性確保等様々な利用ができますので、ぜひ一度試してみてくださいね。
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