【靴磨き補色講座】靴磨きのクリームだけで、ボロボロになったレッドウイングにどこまで色を入れられるか？

皆さん、ボロボロになった靴、どうしてますか？

靴がボロボロになる理由はいくつかあると思います。履きつぶしてしまったり、そもそも中古の靴を購入したせいでもともとボロボロだったり。色が抜けてしまっている場合などもあると思います。

そんな時、何とかしてきれいにならないかなと思うときありますよね。そんな時に使ってみたいのがこちらの、

クリームです。

今回はこのようなシューズクリームがどれほど補色効果を発揮するのか、検証してみることにしました。

靴のクリームで補色はできるのか？

クリームの目的は主に保湿

靴のクリームのもともとの目的は保湿です。

革靴はもともと動物の皮からできているんですが、革製品に形を変えてしまった後の皮は自分自身で水分補給ができないため、手入れ時に水分を入れてあげなければならない。そのために開発されたのがクリームになっています。

つまりクリームは本来、皮を美しく見せることもそうですが、製品を長く使い続けるためにも必要な道具であるといえます。

染色効果はそんなに強くないらしい。

もともとクリームは上記的な用途で使うものなので、基本的にそれほど染色効果は強くなっていないことが多いです。

ではクリーム本体に色が入っているのはなぜかというと、染色の為ではなく、クリームを塗った際に鈍く格好良いツヤを出すためにあります。

そんな感じなので、シュークリームには（染色的な効果は）あまり見込めません。

実際に磨いてみた結果

シュークリームに劇的な染色は強くはないとはいえ、やっぱりいくらかは染色効果があるのではないかと期待してしまうもの。

実際にはどれぐらいの染色効果があるのでしょうか？

今回使ったクリームはこちら

M.MOWBRAYのカラーシュークリームです。茶色。900円ちょっとで買えます。今回使うのはライトブラウンです。

[エム・モゥブレィ] シュークリームジャー 20247 LBR ライトブラウン

 

 

ちなみにクリーナーはこちら、

[コロンブス] columbus ブートブラックシルバーライン レザーローション (ニュートラル)[HTRC3]

 程よい洗浄力と防カビ効果が見込めるブートブラックシルバーライン、レザーローションを使用してます。

今回の磨き方

今回磨くのはレッドウイング。レッドウイングは通常のスムースレザー同様に磨いていこうと思います。そのため流れとしてはブラッシング→クリーナーで汚れ落とし→クリームを入れるところまでやっていきます。

磨く前のレッドウイングはかかとの色がずいぶん摩耗しているのと、つま先部分が傷だらけなのでその辺の変化を見ていこうと思います。

磨き終わったので比較する

前

左側が磨いた後、右側が磨く前

うしろ

左側が磨く前、右側が磨いた後。

クリーナーだけでも多少は色が入る！

クリームと塗る前と塗った後では結構大きな差になりました。特に一枚目がわかりやすいですが、クリームを塗ったことでシワなどが消えただけでなく、色も多少入って鮮やかな色に移り変わってることがわかります。

結構つま先の細かい傷などにもクリームが入ることできれいに補色することができました。薄くではありますが全体的に色が入ったように思います。

ただしかかとの方は手入れする前かなり剥げていたこともあってちょっと色が入るぐらいでそこまで変化しませんでした。劇的に染め変えたいときにはクリーナーは向かないようです。

なので普段の手入れや、ちょっと汚れてきたな、ぐらいの手入れだったら普通のクリーナーとクリームだけでも十分に対応できるといえそうです。

まずはクリームを入れて試してみよう！

結構靴の色が落ちてきたな...と思っている方がいられれば、とりあえず色の入ったクリームをまず使用してみることをお勧めします。

補色専用の道具を使って色を入れたりすると色がかなり変わってしまうことが多いですが、色付きクリームであれば簡単に落とすこともできますし、失敗もほとんどありません。かなりお手軽なのでクリームから使ってみるのいいですよ。

クリームの色に関しては、今回はレッドウイングよりも少し明るいライトブラウンを使用しました。基本的にクリームの色は自分の持っている靴の色よりも少し明るい色を使用しておくのがベストです。

自分にあった靴のクリームを探してみてくださいね！

[エム・モゥブレィ] シュークリームジャー 20247 LBR ライトブラウン

[コロンブス] columbus ブートブラックシルバーライン レザーローション (ニュートラル)[HTRC3]