皆さん靴磨きにどれぐらい時間をかけていますか?
どの程度しっかり磨くかによって程度の差があるものの、概ね15分から45分ぐらいなのではないでしょうか。靴磨きって凝りだしたら止まらないもの。納得いくまで磨き続けていたら日が暮れてしまいますよね。
靴をきれいにしたいという気持ちとは裏腹に、靴磨きの時間というのはなかなか取れないもの。今まで以上にもっと時短できればよいのにと思う方も結構な数いるはず。
今回はそんな「靴磨きを劇的に時短できるアイテム」である、ポリッシュグローブについてご紹介します。
靴磨きを劇的に簡単にするポリッシュグローブ
ポリッシュグローブとは
ポリッシュグローブとは、靴磨きの仕上げに利用するアイテム。通常は布を指に巻き付けて磨いていきますが、ポリッシュグローブはミトンみたいな形をしているので、その中に指を突っ込んで拭くような感じで磨いていきます。
ポリッシュグローブと一口に言っても様々です。キメの細かい布で作られたグローブから、羊毛で作られた超高級なポリッシュグローブまであります。
少し前までダサいと思ってた。
僕も少し前までポリッシュグローブってダサいなぁという印象があったので使用する機会がすごく少なかったです。ポリッシュグローブってなんか子供っぽいし。なにより、靴磨きって最低限の道具で、簡易的な布を指に巻き付けて磨いていく所作がすごくかっこいいじゃないですか。
しかし、指2本で磨ける面積って比較的狭いので面を揃えるのが難しい他、布の品質によって磨きあがりが大きく違います。布だけで毎回同じ品質に仕上げるって時間的にも難しい技術なんですよね。見た目以上に。
ところがポリッシュミトンを使えば面積が大きいのであっという間に磨きあがります。触れる面積が多いので摩擦熱でいい感じにクリームが溶けてくれるのも利点の一つ。網目も細かいものが多いので光りやすいほか、布よりもよっぽど長持ちします。
また、布で2本の指に巻き付けて磨くときに比べ、全ての指をミトンに入れるので力が入りにくいという特徴があります。あの難しいソフトタッチを、グローブなら簡単に実現できるというわけです。
いいことずくめではないか...
ポリッシュグローブをお勧めする3つの理由。
これまでのポリッシュグローブの利点をまとめると、
1.素早く仕上がる
2.きれいに仕上がる(色に深みが出る)
3.手が汚れない
すごい。
正しいポリッシュグローブの使い方
超時短してくれる上に普通に磨くより綺麗に仕上がりやすいポリッシュグローブ。ポリッシュグローブを使うタイミングは「クリームを塗った後」「鏡面磨きの時」の2つです。
クリームを塗った後
まず、使うタイミングその1はクリームを塗った後。クリームを塗りブラシでクリームを擦り込んだあとはポリッシュグローブの出番です。
ポリッシュグローブを使ってしっかり磨いてあげると今まで以上に光沢感が増します。それほど力を入れる必要もありませんが、それなりにしっかり磨いてあげて大丈夫です。
あっという間にきれいになっていくので使ったことない人はびっくりするはず。
ワックスを塗り込んだ後
一般的にはクリームを塗った後の仕上げとして使うのが一般的なイメージのポリッシュグローブですが、実は鏡面磨きの時にも使えます。
ポリッシュグローブで鏡面磨きを仕上げるというのは雑誌などでもあまり見かけません。基本的には布か、山羊毛ブラシで仕上げるのが普通。しかし布だと仕上げるのが難しいし、山羊毛ブラシはかなり高くて初心者には手が出せません。
そんな方はポリッシュグローブが最適なのです。
流れとしては
1.ワックスで下地を作る
2.ワックスと水を交互に塗って層ができる
3.ある程度つるつるしてきたら水だけで磨く
4.乾燥したポリッシュミトンで乾拭き
となります。脱脂綿で磨いたかのような輝きが出ます。
ちなみにこれが、ポリッシュグローブで磨いた靴。15分でこれ。
朝時間のない時でもさっと磨けますね。
ポリッシュグローブのメリット、デメリット
【メリット】
・短時間で靴が磨ける
・脱脂綿で磨いたかのような仕上がり
・値段が安い(僕が使ってるのは500円ぐらいのやつ)
・力加減が布に比べて容易
【デメリット】
・グローブで一瞬で仕上がるので、昔ながらの靴磨き感が出ない
・凝りだしたら値段がかかる(一つ4000円とか)
ポリッシュグローブっていいことずくめではないか?
初心者にお勧めのポリッシュグローブはこれだ!
今までポリッシュグローブをお勧めしてきました。ただ、ポリッシュグローブと一口に言っても激安なものから高いものまで様々です。どれを選べばよいかわからないという方も多いはず。
ということで、選び方と僕がお勧めするポリッシュグローブをご紹介。
正しいポリッシュグローブの選び方
品質の良いポリッシュグローブの基準は以下の通り。
・布がきめ細かい(きめが粗いものは選ばないように。)
・山羊毛が使われているもの(高いものに多い)
・クッション性があるもの
大きくこの3点です。安いものほど素材が布、高いものほど山羊毛等、動物の毛が使われている傾向にあります。
高いものを購入すればまず間違いないのですが、普通に3000円以上はするので初心者にはお勧めできません。ポリッシュグローブも通常の布と同様、使用するクリームの数だけ用意するのがベストです。3種類クリームを使う方であればグローブだけで9000円...恐ろしい。
となれば、布のグローブを買うことになるのですが、布製のグローブは非常に当たりはずれが大きいです。しっかりときめの細かい布が使われていることもあれば、ただの起毛布を張り付けただけのような雑なものも存在します。そのため、安いグローブを買うときには注意が必要です。
例えば、100円ショップで購入できるようなポリッシュグローブは全く役に立ちませんでした。
あと、最後にクッション性。ポリッシュグローブは比較的分厚く作られていることが多く、私たちの指の力を吸収してくれます。
靴磨きはどれだけやさしく磨くことができるかというのが命なのですが、通常の布だとその力加減が非常に難しいものです。ですが、ポリッシュグローブならクッション性があるので普段力が強い人でもいい感じに仕上げることができます。
商品を触ってみてあまりにもぺらぺらなら、あまりクッション性はないので、そのようなものはやめておいたほうがよいでしょう。
お勧めのポリッシュグローブまとめ
【コロンブス グローブシャイン】
まず一つ目に紹介するのがコロンブス社が販売している、グローブシャインというグローブ。お値段約500円。超お買い得です。
すごく安く、パッケージも安っぽいので大丈夫かなと思われがちですが、こいつかなり有能です。ちなみに僕が普段使いしているグローブもこちら。仕事柄、複数のクリームを使うため、安価で品質が良いものを購入できて助かっています。
普通に布製のやつなのですが、網目が細かい他、クッション性もあり使いやすいグローブです。
ただ、安価な作りであることは間違いなく手にすっぽりとはめられるタイプではないので、若干の磨きにくさはあります。
それでもお値段以上のグローブです。
【パラブーツ ポリッシュグローブ】
パラブーツのポリッシュグローブは超有名です。
4000円するという、コロンブスのグローブの約8倍程度する商品なのですが、こちらはすべてグローブが羊毛になっています。高級感MAXです。
両面使えるようになっていて片面が短い毛、反対が長い毛となっています。
短い毛はほこり落としに使え、長い毛は仕上げとして使用できます。
個人的には500円のグローブシャインで十分かなという感じなのですが、高級なアイテムが欲しいという方や、靴好きな人にプレゼントしたいなんて方はこちらの商品お勧めです。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は靴磨きを時短しながらも一定の品質を保ちたい!という方向けにポリッシュグローブをご紹介しました。
ポリッシュグローブはアマチュアはもちろん、プロも使用する便利グッズ。使いやすさはもちろんの事、きれいな仕上がりに驚かれるはず。
靴磨きの時短になかなか成功しないという方はぜひポリッシュグローブを取り入れてみてくださいね!